こんにちは、ただほん です。今日は介護報酬や人員配置基準(特に特養など)、その他いろいろ考えていきます。
介護報酬について
僕たち介護職の人は、すべてこの「介護報酬」を通して給料をもらっています。「介護報酬」っていったいなんだろう?って思いませんか。
なかなか、この「介護報酬」ってものが分かりづらくて、ネットなどで学びますがやっぱり分かりづらいですね。
ただ、「介護報酬」について知っていくと、いいように施設側にされていることも分かっていくんじゃないかなって思いました。
また、施設を運営していく上では、この「介護報酬」は切っても切り離せないものだと思います。
2024年の改定では「介護報酬」を国が下げる方向に動くと言われています。
ある施設の面接に行った時、「介護報酬を国が下げ続けているので、処遇改善金を出すことが出来ないんです。了承してくださいね。」と言われました。
それは極端でいいように処遇改善金を使っているのだろうけど、処遇改善金(加算金)は職員に還元しなきゃって思いました。
では、「介護報酬」とはいったい何でしょうか?
①介護報酬とは
介護報酬とは、事業者が利用者(要介護者、要支援者)各種介護サービスを提供した場合に、その対価として事業者に支払われる報酬のことです。原則として、介護報酬の7割から9割は介護保険から支払われ、1割から3割は、利用者の自己負担になります。介護報酬は、サービスごとに厚生労働大臣が定める基準により算定されます。
僕たちの給料は、大部分がこの「介護報酬」から支払われています。
なので、国が「介護報酬」を下げれば、そのまま給料に直結するのですね。
じゃあ、「介護報酬」の財源はどこから来ているのでしょうか?
②介護保険について
- 介護保険の財政構成…公費50% , 保険料50%
- 公費…国50%,都道府県25%、市町村25%
- 介護保険の財政構成100%…国25%,都道府県12,5%市町村12,5%、保険料50%
- 保険料…第1号被保険者(65歳以上)23%
- 保険料…第2号被保険者(40歳から64歳までの医療保険加入者)27%
公費は国民の税金でまかなわれています。消費税とかですかね。利用者負担は基本1割負担です。
保険料と税金でまかなわれているのが、介護業界なんですね。
国がしっかりしてくれないとつぶれてしまいます。
介護業界の未来は国にかかっていますし、国を動かす政治家にかかっています!
③介護報酬を下げると
介護報酬は、2024年介護報酬改定で必ず国は下げると言われています。
本当は2021年で下げたかったようですが、コロナがあったので下げられなかったらしいです。
2024年は必ず下がります。(コロナが落ち着けばですが)
では、どうなるのかと言うと、いろいろな加算を増やして給料をかさ上げします。処遇改善加算も特定処遇改善加算などはいい例です。
加算金は国が外しやすいようにできているので、いつか国は外すことでしょう。
処遇改善費よりも基本給が高いほうが良いですね。
④処遇改善加算とは
処遇改善加算は、介護職員の賃金向上を目的に、介護報酬を加算して支給する制度です。2011年まで実施されていた介護職員処遇改善交付金を引き継ぐ形で、2012年に運用が開始されました。加算を取得した事業所は、加算額に相当する賃金改善を実施しなければなりません。
処遇改善加算についてもよく分からないことが多いですね。
細かくは分かりませんが、大体3万から5万円台の金額が職員一人に対して月々出ているようです。
ただ、その加算金は職員の処遇改善に使わなければいけませんが、誰にいくら使うかは事業者側に任されていて、その裁量によってはもらえない人が出てきてもおかしくありません。
そういう施設をいっぱい見てきましたが、「処遇改善、月1000円です。」と言われたことがあります。
ふざけていますよね。とにかく介護業界は厳しいです!
人員配置基準など
国が「介護報酬」を下げてもすぐに給料が下がることはないかも知れません。
でも、必ず下げざる得ない時が来ます。
加算でかさ上げした給料は一気に減る可能性がありますので、それを考えた上の対策を立ててほしいですね。
例えば、欧米並みに消費税を上げて財源を確保するとか、日本のことを本当に考えた対策を実施してください(政治家さんたち)。
個人的には、「れいわ新選組」などは気になっていましたが、消費税ゼロは絵に描いた餅状態ですね。介護についての考え方は賛成なのですが…。
介護業界は人員配置基準なども緩和してくれと言っていますが、それをしたらどんどん介護職は厳しくなっていきます。
今の基準が3対1になっています。利用者3人に対して職員1人です。利用者100人に対して、職員が約33人です。
日中は1人いればよくて、夜間は1ユニット0,5人です。2ユニットで1人職員がいればいいようです。風呂は入らなくても良いのでしょうか?
その職員配置ではまわりません。
今だって夜勤休憩なしの職場がどれだけあるか…。
職員が集まらないから、人員配置基準をゆるくしてもらい、基準違反にならないで運営したいのでしょうが、人が足りなくなる前提じゃ本末転倒です。
介護職員を増やし、ちゃんと給料を出し、働きやすいようにしてください。
出すもの(高い給料)出して、環境を良くして、介護職を子どもにも勧められるような魅力のある仕事にしてください!
その他、思ったこと
移乗介助について
転職した特別養護老人ホームにて、先輩職員(介護職8年ぐらいの介護福祉士を持っていない人)が、利用者さんをベッドから車椅子に移乗する時に、自分の片足を利用者さんの股の間に入れて移乗していました。
そのやり方は今はしないと聞いていましたが、なぜ?と思ったので調べてみました。
ついでに僕はそのやり方はしていません。パワー介護的な感じがあってそれも正解ではないですが…。
足を入れない理由。
- 尊厳 股の間に足を入れるから(基本嫌)
- 大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)のリスク 拘縮の強い利用者さんにも足を入れようとすると骨折する可能性あり。
- 軸足じゃないほうが残ってしまい危険
- 足が邪魔で真上に持ち上げないと出来ない、前後運動ができない。
移乗は利用者さんも介助者も負担やリスクは減らしたいですよね。
やはり、テコの原理を利用してするのが楽だと思います。
あとはフットレストやサイドのアームレストは外れるなら外したほうが良いでしょう。
以上、今日は、介護報酬とその他移乗の仕方について考えてみました。
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