
こんにちは、ただほんです。
今日は、「認知症の世界③」を書いていきます。
認知症の世界①トイレに行ったり来たり、認知症の世界②入浴を嫌がるに続き、第3弾です!
私達介護士にとっては、普通のことですが、認知症の症状の中には、物忘れ(記憶障害)、幻視幻聴などがあります。
初めは、それらにびっくりするかもしれませんが、だんだんと慣れていき、普通のことになっていくことでしょう。
認知症の症状について知っていくことは、介護をしていく人にとっては必須なことです。
まず、物忘れ、記憶障害について見ていきましょう。


物忘れ、記憶障害について
老人ホームに入ってくる方は、ほとんどが多少の物忘れがあると思います。その度合がひどいと、記憶障害となり、生活に支障が出てきます。
旅の最初に行き着いたところ、そこは世界遺産・ホワイトアウト渓谷。晴れた日には、季節折々の絶景が広がります。しかし、この地の天候は不安定です。ひとたび天気が崩れれば、あっという間に濃い霧がかかり、横殴りの雪が吹き荒れ、目の前が真っ白に染まります。それと同時に、目に焼き付けたはずの絶景も、跡形もなく消え去ってしまうというのです。
……それが、この地の人々に「幻の渓谷」と呼ばれる理由なのです。
認知症の世界の歩き方より
まず、簡単なものから忘れ、買ったもの、食べたもの、人、家族、そして最後には食べる食べ方すら忘れてしまうのです。
認知症とはそういう病気です。

前に、九州の高速道路を車で走っていた時に、別府に行こうとしていたのですが、由布岳あたりで霧が発生し、通行止めになってしまったことがありました。
その時は、湯布院で降りて下道で時間を掛けて、別府まで行ったことがありました。
霧が発生すると、前が全然見えず、危なかったです。
「ホワイトアウト渓谷」は、何も見えなくなり、何も分からなくなってしまうのです。自分が今どこにいて、どこに向かっているかも分かりません。
それは怖いことです。
1,食べたことを忘れてしまう

物忘れの中でも、日常的に聞くのは、食べたことを忘れてしまう症状でしょう。
夜中に部屋から出てきて「夕ご飯食べようと思って」、昼ご飯後に「昼ご飯食べてません!」なんて言われることありませんか?
お腹が空いている、空いていないも分からなくなります。
それは認知症の症状の1つです。
この間も、朝4時に利用者様が部屋から出てきて、「朝ご飯食べようと思って。」なんて言われました。(確かに朝ですが…。時間も分からなくなります。)
2,人が分からなくなる

友達や、家族の顔(娘や息子の顔)も分からなくなっていきます。
10年ぶりに会う友だちの顔を思い浮かべてください。思い出せますか?20年ぶりでは?
思い出せないですよね。
それと同じように、愛する家族の顔すら分からなくなってしまいます。(娘さんや息子さんの表情が寂しそうになって…。)
3,食べ方すら忘れてしまう
最後の最後には、食べ方すら忘れ、飲み込み方も分からなくなります。
その症状が進むのには、時間がかかりますし、皆がそうなるわけではありませんが…。

4,対応策(できること)
基本的には否定はしませんが、「ご飯食べましたよ。」と優しく言います。相手の利用者様が、落ち着くように声かけをしていきましょう。否定せず、お腹が空いたという訴えを受容します。
お腹が空いたという気持ちに寄り添い、傾聴します。
「もう少し待ってくださいね。今ご飯の準備をしていますから。」優しくです。
間違っても「ご飯食べましたから!いい加減にしてください!」なんて(言いたいけど…)言わないようにしましょう。
落ち着かせることです。
それでも、落ち着かなければ、お菓子など許される範囲で提供し、落ち着いてもらいましょう。
でも、何度も何度も同じことを言われると、正直キツイですね。認知症のケアは戦いです。利用者様によってもそれぞれ違いますし。
ケアをする自分がまず落ち着いて気持ちを整えていきましょう。
家族の方の顔も思い出せませんが、心の奥深くには必ず残っていると信じています。人の心は深いですから。
たとえ忘れていようが、寄り添うこと、気持ちを受容すること、傾聴していくこと、それを大切にしていきましょう。

まとめ
介護士としてできることは、寄り添うことと、否定しないこと、気持ちを受容することです。
仕事の中で、それをしていくことは厳しいときもありますが…。
寄り添う…なんかCMみたいですが、気持ちを込めれば伝わります!
否定しない…介護の基本です。誰でも否定されることは嫌です。
受容する…受け入れることは気持ちを受け止めることです。
認知症ケアにはこれらが必要です。
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