「入所男性がパンを喉に詰まらせ死亡」事故にただほんが思うこと

介護系ブログ

ただほん
ただほん

こんにちは、ただほんです。またまた、こういった事故が起きてしまいました!

入所男性がパンを喉に詰まらせて死亡」事故に思うことです。

 パンを詰まらせる

パンを詰まらせるって事故はたまにありますね。ただほんも10年前ぐらいに勤めていた特別養護老人ホームでもありました。

忘れもしないただほんが夜勤明けの時です。夜勤者が朝のパンを用意することになっていて、8枚切りの食パンにジャムを塗りサンドして、8等分したと思います。

その利用者様は、入れ歯をしていなかったのですが、歯はほとんどなかったと思います。普段は問題なく食べていましたが、その日はなにか調子が悪かったのでしょうか、喉に詰まらせて救急搬送されたそうです。(まあ、歯のない人にパンを出すっていうのはだめですね。)

ただほんは、パンを用意しただけで、朝食には関わっていませんでした(8時間夜勤だったので)。

そういった事故はたまにありますね。

 事故の概要

さて、本題の事故の概要ですが、

裁判の判決によりますと、男性は要介護認定を受けて名古屋市の施設に入所していた2021年11月、朝食のロールパンを喉に詰まらせて窒息死した。男性は1ヶ月前にもロールパンを喉に詰まらせていた。

訴訟で、施設側は「男性は自分で食べることが出来たので、常に見守る義務はなかった。」と主張。これに対して、裁判官は「これまでと同じ態様で食事を提供すれば、より重篤な結果が生じる危険性を認識できた」と、施設側の賠償責任を認めた。

安全配慮義務違反を認定し、施設側に計約2490万円の支払いを命じた。

2490万円が高いか安いかはさておき、自立の利用者様に対して、そこまでの責任があるのかなぁって思いましたし、パンを詰まらせることなど誰でもありえるので怖いですね。

ただ、この事故のポイントは、1ヶ月前に一度パンを喉に詰まらせたことがあったということでしょう。

さすがに、2度目は駄目でしょうってことですね。

でもです、私達介護に携わる者は、日々の業務で一杯一杯になっています。そんなにすべての利用者を見て入られませんよ。人も少ないですし、業務も多いですし、パンぐらい詰まらせないように食べてくれって思います。

だが、判決は厳しいです。「入所者の男性がパンを詰まらせて死亡したのは職員らが見守りを怠ったのが原因だとして、遺族が施設側に損害賠償を求めたが、裁判官は、安全義務違反として、約2490万円の支払いを命じた。」

 ただほんの思うこと

こういった事故は、日々大小はありますが、起こっています。ちょっと、足がもつれて転んだり、むせてしまったり、パンを詰まらせたり、食事を詰まらせたり、介護が責任を負わされることはありますから、かなり気をつけないとって思っています。

そこで、ただほんが気をつけていることは、自分に責任が来ないようにするってことです。

たとえば、今回の事故で言えば、一度パンを詰まらせて危険であれば、パン粥にします。そうしないと責任取らされますから。上司が「パンのまま出せ!」と言うなら、上司の命令だということを明確に記録します。

危ないこと、リスクのあることは、必ず上司の命令でしているってことにしますよ。

そうして自分には責任がないようにします。今、介護の世界では、すぐに責任を取らせようとしますから、自分のことは自分で守らなければって思っています。

人員不足で回らなくなり、ミスも増えますから、怪しい職場であれば、責任を負わされる前に転職したほうが良いですよ!

多くの職場で事件や事故が起き、報道されていますが、それを犯してしまった職員を切り離し、その職員1人の責任にする職場があります。でも、必ず施設に多くの責任があると思うのです。

職員が、悪くなる背景があったり、上司が本当に駄目な上司だったり。

それにしても、「入所者の男性がパンを詰まらせて死亡したのは職員らが見守りを怠ったのが原因」って裁判官は、老人ホーム見たことがあるんでしょうか?

認知症の利用者様がいっぱいいる特別養護老人ホームに行ったことあるのでしょうか?

一人の職員が最低10人の利用者様を見なければいけないのに、「見守りを怠った」ってそんなに見守れるかっていうのです。

あっちで、認知症の方が叫んでたり、こっちで転びそうになったり、突然立ち上がろうとされたり、そんな中にいて、職員に完璧に見守りなんかできるわけ無いでしょうが!

裁判官!一回特別養護老人ホームに視察に行ってみてください!そして、(やらないだろうけど…)一度働いてみてください。

そうしたら、見守りなんか無理だということが分かるでしょうから。

介護施設での虐待事件」についてのブログもどうぞ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました