介護保険不正請求事件はなぜ起きるのか

ただほん

こんにちは、ただほんです。

最近見たニュースで「介護保険不正請求事件」について考えてみました。

　ABCニュース記事について

大阪市泉佐野市から介護給付金１７０万円余りをだまし取ったとして、訪問介護事業所「ケアハウス眞央」の取締役、岡本信子容疑者（７０）ら２人が逮捕されました。

他の市と合わせて９０００万円ほどの介護給付金を不正受給していることがわかり、刑事告訴されました。

逮捕されたのは、取締役・岡本信子容疑者と息子の岡本真央容疑者（３７）です。

いわゆる不正受給、やってもいない介護について、請求してお金をだまし取っていたのですね。

それは良くないですが、不正受給してしまう背景もあるでしょうし、一概に断罪するだけでは終わりません。

ただ、勝手な感想ですが、逮捕されたのが７０歳の親と３７歳の息子ということで、たぶん親子で甘い汁を吸っていたのではないかなって思いました。

・群馬県渋川市、総額６２００万円超に上る不正受給。一文字堂が運営する指定訪問介護事業所「かいご義塾」、ウーマンエンパワメントが運営する指定訪問介護事業所「スマイルマニー」、ロジックスが運営する指定訪問介護事業所「ボンジュールノシェフの気まぐれ」。

・群馬県、社会福祉法人龍峰会が運営する指定訪問介護事業所「訪問介護みたけ」２０３万円以上の不正請求。「セレクトディサービスセンターみたけ」５４３万円以上の不正請求。

・鳥取市にある通所介護事業所「華風デイサービスセンター鳥取」が、要件を満たしていないにもかかわらず、認知症ケアなどの加算金を市に請求し、合わせて１３００万円あまりを不正受給していた。

・２０２１年度、介護施設・事業所が何らかの問題で自治体から指定の取り消し、または効力停止の処分を受けたケースが、１年間で１０５件あった。指定取り消し、効力停止の主な理由は介護報酬の不正受給が２７（２８）％で、その他虚偽申請、法令違反、人員基準違反などがある。

１，実際には職員が勤務していない時間帯にサービス提供があったように、虚偽のサービス実施記録を作成し、介護報酬を請求する。

２，同一時間帯に複数の利用者に対し、１人の職員がサービスを提供したことにして、介護報酬を請求する。

３，欠員状態であるにもかかわらず、人員の基準を満たしているかのように装い、介護報酬を請求する。

なんか見たことありませんか？

訪問介護事業所が不正請求が多い一番の理由は、人手不足です。人手不足から、経営難に陥り、不正請求に手を出してしまうのです。

人手不足が解決されないと収益が上がらず、給与を上げなければ新しい職員は増えません。そこで事業所の経営陣が思いつくのは、介護報酬の不正請求による収益の水増しです。

不正に得た介護報酬で、上昇する人件費をまかなおうとするのです。

・ケアマネジャーがいないのに、資格を持っている職員の名前を使って出している（その職員はケアマネをやっていない）。ケアプランは他の資格のない職員が作っている。

・サービス担当者会議をやっていないのに、やっているかのように嘘の会議録を作っている。その結果、ユニット違いの職員の名前がごちゃまぜになっていた。

・委員会などやらなければいけない会議をやっていないのにやってる風にしている。

・住宅型有料老人ホームで、訪問介護でやってもいない介助の伝票を書かされている。

など施設でもいろいろ不正がありますが、だいたい調査はされませんし、通報しても注意で終わりです。（市と関係が深いですから）実際、通報したことありますので…。

「また、わたし（イエス・キリスト）のこれらのことばを聞いて、それを行わない者はみな、砂の上に自分の家を建てた愚かな人にたとえることができます。

雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまいました。しかもその倒れ方はひどいものでした。」（聖書・マタイの福音書７章２６，２７節）

聖書のこの言葉のとおりに、不正請求は一時は何とかなっても、必ず倒れる時が来ます。しかもその倒れ方はひどいものです。

運営していくためにやっていたことが、運営できなくなってしまいます。

理事長と言われる人や、社長と言われる人の中には、高級車を乗り回していたり、贅沢な暮らしをしている人がいます。

その事業所の社員は、少ない給料で働かされているのに、おかしいです。

まず、上から変わらなければ、介護業界は変わっていかないと思いますよ。

国も、行政も、しっかりとしたチェックをしてください。

その上で、介護業界全体が、より良い業界になるように、税金を無駄遣いせずに、介護の方に当ててください。お願いします。

あと、変な施設にいるより、転職しましょう！