こんにちは、ただほん です。今日は、介護職の離職はなくならない理由について考えていきます。
介護職 〜 離職の理由とは
介護職の離職、転職はなかなかなくならないですね。いろいろな理由がありますが、とにかく介護職離職はなくなりません。
かく言う僕も、特養転職5回以上あります。
新しい施設に勤める時、決して3年ごとに辞めようなんて思っていませんし、出来る限り長く勤めたいと思っています。
でも、ですね、辞める日がやってくるのです!
その理由を見ていきます。介護職の離職はなぜ起こるのか、僕の経験も踏まえて考えていきましょう。
①OJT(On the Job Training)がない、もしくは意味がない!
1,OJTがない!
前に派遣で行った特養は、行った初日に職員の人から「今日から一人でやらなきゃいけないから、大変ですね!」と言われました。
初日からOJTはなしで、3ユニットを次々、OJTなしでやらなきゃいけなかったです。
なぜ、そういうことを行うのかというと、「派遣さんは即戦力だから初日からOJTなしでも出来るでしょ」なんて考えがあったみたいです。
頭おかしいですよね!
いったい、どんな業界に初日から独り立ちさせるところありますか?
コンビニバイト、初日からさせますか?スーパーのパート、初日から一人でさせますか?
介護業界だけ、派遣さんは出来るでしょう、なんて思っているんです。
2,OJTが意味がない!
OJT自体はあるのですが、あまり意味をなしていません。
あまりに長い期間日勤だけやって早番や遅番は1回あるかないかだったり、また放ったらかしだったりする施設が多いです。
OJTは形的にはありますが、あまりに人手不足で、初日からユニットを一人で回さなければならなかったり(OJT中なのに)、入職4日目から日勤が独り立ちさせられたりしています。
そんなことばかりしていると、職員は入ったばかりでも辞めることを考え始めます。
②残業が多い
これも人手不足になると起こり得る問題です。職員が定着せず辞めていくと、人手不足が起こり、残業せざる得ません。
でも、残業ばかりしていると体もきつくなりますし、辞めたくなっていきます。
ある課長の人は、職員不足で一ヶ月に夜勤を18回連続でやっていました。死にますよね(T_T)
そんな施設に勤めてたらやっぱり辞めたくなります。
③異動を言われ断れない
人事異動は命令であり断れませんが、その結果、職員は行きたくもないショートステイやユニットに行かなければいけなくなり、断ると辞めることになります。
人事異動によって職員が辞めて、人手不足になるなんて本末転倒ですよね。
人事異動をする側は、職員に色々な経験をしてほしいとか、なあなあにならないようにとか理由を言いますが、場合によっては異動により上に逆らう職員を辞めさせるために、人事異動というものを使ってきます。
それこそ卑怯な手です。そんな施設は辞める人が絶えません。
④給料が安い
やっぱり給料が安いと、職員はもっと給料の良いところに行こうと考えていきます。
ある施設では面接時に介護報酬を国が減らしたから、処遇改善手当を出すことは出来ない理由を語っていました。
処遇改善手当は職員のためのものなのに職員に回らないなんてありえないです。
全体的に給料が安いと辞める気持ちが強くなります。
施設は新しい施設を建てたりお金を存分に使っているのに、職員にはお金を出さない、辞めたくなります。
⑤仕事量が多くキツい
職員が少ないので一人の業務が多いので、正直キツいです。申し訳ないのですが、うまく手を抜いていかないと続きません。
ユニットを見ながら、リネンを交換したり、おむつ交換をしたり、場合によってはトイレ掃除も、そんなことをしていると事故につながりますから、かなり神経を使いキツいですね。
夜勤などは2ユニットを一人で見ますので、20人を見るわけです。
おむつ交換や見回り、トイレ誘導や一部の起床介助などを一人で行うのでキツいわけです。
何よりも、夜勤は休憩がない施設がほとんどなので(休憩なしって労働基準法に引っかかってると思うのですが国は放置です)、ありえないと思います。
それも辞めたい理由になる強い要素です。
⑥職員同士の人間関係がよくない
ときに嫌な職員がいると仕事に行くのも辛くなります。いじめや、仕事自体を手を抜き他の職員、利用者に迷惑を掛ける、そんな職員がいると辞めたくなります。
⑦認知症の方の介助がキツい
年々、認知の度合いが高い利用者が増えています。
殴りかかってくる方や、つねってくる方、暴言を吐く方、性的な痴漢行為をされる方、それらの方の介助を認知だからということで介護職の我々は我慢しなければならないのです。
ときどき、やり返したくなってしまうのも分かりますよ。やってはいけませんが…。
認知の方の介助がキツいといずれ辞めようと思ってしまいます。
多くの場合は人員不足が原因だと思われます。そこを解消出来なければ悪循環は続きます。
ユニット型特養の職員配置基準とは
ユニット型特養の職員配置基準は、3:1だそうです。職員3:利用者1です。
100人利用者がいれば職員は33.3人です。日中は1人職員がいれば良く、夜間は0.5人(2ユニットで1人)いれば良いそうです。
そうすると、お風呂はどうするのでしょうか?利用者さんと話す時間なんか取れるはずもありません!
では、それでは回らないので職員配置をもう少し増やしましょう。職員の給料を抑えて。
国は3:1の基準で介護報酬を配るので、職員の給料を抑えなければ施設が立ちいかなくなります。
国が本気で改革しなければ、介護職に明るい未来はありません!
国が本気で取り組まない限り、介護職の離職はなくならない
そして、国が本気で取り組まない限り、介護離職はなくならないでしょう。
全てが悪循環です。夜勤1ユニットに1職員にしてくれなければ、夜勤中休憩もありません。
8時間夜勤、16時間夜勤、休憩のない施設がほとんどです。そんなのは、労働基準法違反です。それを国は知っていながら黙認しています。
そこで是非、国が主導で行っていただきたいのは、夜勤1ユニットに1職員勤務を提案いたします!
それだけで介護職の離職は少しは減ることでしょう!
介護職に明るい未来をください。子どもにこの仕事は素晴らしいんだと伝えることが出来るように!
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