認知症の利用者様への声掛けの仕方(時にはキツめで話します!)

介護系ブログ

ただほん
ただほん

こんにちは、ただほんです。

最近、思ったこと「声掛けの仕方」について考えていきましょう!

 最近あったこと

認知症の利用者様が食堂で「私の主人が来ているから迎えに行く!」と落ち着かなくなってしまいました。車椅子の利用者様です。

さて、皆さんだったら、なんて声をかけますか?

「そうですか。じゃあ、一緒に探しに行きましょうか。」

そんな風に言うかも知れませんね。でも、です。食堂は(有料老人ホーム)忙しくなり、次から次へと利用者様が食堂に入ってきます。

今、出ていくと他の利用者様の邪魔になってしまいます。職員の数も足りなく一人の職員を付きっきりには出来ません。できれば職員側からしたら動いてほしくない時間です。

「動かないで!」「あなたが動くと邪魔!」

これは、スピーチロック(言葉による虐待・拘束)になってしまいますね。

ただほんが言ったのは「今、他の利用者様が入ってくるので出来れば動かないでください。」「〇〇さん(その利用者様)のご主人はいませんよ。朝ですから受付も開いてないですし。」としっかりと少し強めに伝えました。

老人ホームで働いているといろいろなことありますよね。(利用者様に顔めがけて、ドラマのようにお茶を掛けられたこともあります。)

 スピーチロックについて

スピーチロックとは言葉による身体的、または精神的な行動を抑制することです。「言葉の拘束」とも言われ、介護の現場でよく使われる事が多い「ちょっと待ってて」「危ないから席に座ってください」などの言葉が該当します。

一概にこの声掛けがいけないかは、難しいところですが、ただほんも良くない施設で職員が「座ってて!」「これ飲み終わるまで絶対に寝かさないから!」なんて声かけをしているのを聞いたことがあります。(その辺の「2ヶ月で辞めたわけ」についてのブログも是非!)

すごかったのは水分補給は大切ですが、飲み終わるまで決してベッドには行かせてもらえない!利用者様からしたら地獄ですね。

飲み終わらない利用者様の前にはコップが一つ、二つ、三つと増えていきます。その声掛けは「飲み終わらないと絶対に寝かさないから」です。

これは、拘束を超えた虐待だと思いました。

「言葉による拘束」やってはいけませんね。

 ただほん的声掛け

ただほん的声掛けは、基本は相手の方が嫌な気持ちにならないように心がけています。人生の先輩であり、幾多の困難を乗り越えてきた方々です。

今は老人ホームに入っていますが、子供たちを育て上げ、立派に働いてきた人たちです。尊敬の気持ちが必要です。

それを踏まえた上でも、やはり職員が足りなく、個別に対応していくのは困難です。

なので対応としては「ちょっとここで待っててください。」「今は動かないでここにいてください。」は有りだと思うのです。

なぜなら、そこから動くことによって他の利用者様とぶつかり、トラブルになったり、本人だけじゃなく全体に混乱を与える事があるからです。

職員としては全体を見てコントロールして、トラブルを未然に防ぎたいのです。

それは良くないことでしょうか?

時には強く言わないと認知症の方には分かってもらえません。優しく言うだけでは振り回されていくのがオチです。

自分に自信を持ってはっきりと言う事が必要です。「今は動かないでください。」「今、動くと食堂に入ってくる人の邪魔になってしまうので動くのは止めてください。」

それは、スピーチロックにも思えますが、職員の数が少ないので仕方がないことです。

大切なことは尊敬の気持ちを持つことです。

クッション言葉を使いましょう。そのまま伝えてしまうと相手に不安や不快感を与える可能性になる言葉の衝撃を和らげてくれる言葉、それがクッション言葉です。ワンクッション置いた言葉です。

よろしければ…していただけますか?

申し訳ございませんが…少しお待ち下さい。

恐れ入りますが…。などを使って声掛けをしていくと、強めの言葉でも少しは柔らかくなるかもしれません。

いずれにしても尊敬の気持ちを持つことが一番です。

 まとめ

若い職員は理想も有り、ゆっくりと利用者様と接して、利用者様の言う事をできる限り聞こうとします。それは良いことですが、その結果、他の仕事ができなくなり、他の利用者様にマイナスを押し付けてしまいます。

入浴の時間が間に合わなくなり、次に入る利用者様から怒られたり、入れなくなったりしてしまいます。

理想は良いのですが、それでは仕事ができない職員になってしまいますね。

相手の気持を尊重しながらも、こちらの意見は伝える、そして、お互いが気持ちよく過ごせるようにしたいですね。利用者様も職員も、です。

そう有りたいと思ってる今日このごろです。

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