15年以上介護職をしている僕が考える「介護の質」について

介護系ブログ

tadano
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こんにちは、ただほん です。今日は13年以上介護職をしている、僕が考える「介護の質」について書いていきます!

  はじめに

介護職をしていて初めは仕事を覚えるので精一杯てすが、段々と介護ってなんだろうとか、介護の質ってなんだろうとか、考えるようになりました。

いろいろな特養で働き、いろいろな職員を見て、良いことも悪いことも、たくさん見てきました。

介護の質を考えるときにいつも思うのは、それに見合う給与があるのか、質を高めるためには給与水準も高くならなければ難しいですね、ということです。

給与が高ければ、おのずと介護士も自分の仕事に誇りを持てるようになり、もっと勉強して技術を高めていこうと思うでしょう。

けれども給与は安く、仕事はきつい、汚い、危険(リスクあり)です。いわゆる3Kです。

もし、利用者様が事故を起こしたら、訴えられたりするリスクがあります。

頑張って気をつけて介護士をしていても、必ず事故は起こります。そんな中で訴えられでもしたらやってられませんね。

そういったことを気をつけながら、僕たちは介護士をしています。

国の政治家の人たちは本当にちゃんと介護職のことを考えてほしいです。子どもたちに自慢できるような仕事にしてほしいです。

そのためには国が介護報酬を下げず、しっかりとした方策を出してください。

では、僕が考える「介護士の質」をこれからお伝えします。

 介護の質

 ①尊敬する

ご利用者様は基本、高齢者です。80代、90代、100代と長い人生を生きてきた人生の先輩です。

ある人は戦争を生き抜いてきたり、子育てを頑張ってきたり、社会で尽力して日本の社会を支えてきてくれました。

その人たちを、尊敬するということです。

何ができるからとかてはなく、認知症になり何もできないかもしれません。でもその方たちがいたから、今の日本があり、社会があるんだということを覚えて、尊敬を持っていくのです。

「介護の質」を考える上で、まずいちばん大事なのは、尊敬の気持ちを持つことです。

どんなに技術があっても、尊敬の気持ちか無ければ、ダメです。

僕たちは、動物やペットを扱ってるんじゃなくて、人間を扱っているんです。尊敬の気持ちがなくては、勤まる仕事ではありません。

ある職場では、ご利用者様のことを下の名前で呼び捨てにしていました。そこに尊敬の気持ちなどありません。

尊敬の気持ちがあれば、態度に、言葉に表れていきます。

いろいろなご利用者様がいます。暴れる人もいます。おむつを外して裸になってしまう人もいます。

そんな中でも支援していくことは、とても大変でしょう。

でも、そのご利用者様か生きてきた人生を考えて、その上で尊敬の気持ちを持ちましょう。

 ②その人にあった支援を行う…介護技術

次に、「介護の質」として考えることは、その人にあった支援を行っていくことです。

つまり、応用のきく介護技術です。

介護は誰でもできる、と言われますが、その通りであり、違うとも言えます。

ケアを受けるご利用者様は、それぞれ千差万別です。

同じ片麻痺でも言葉では言えませんが、ちょっとずつ違いますし、右麻痺の方もいれば、左麻痺の方もいる、足が動かない方、手が動かない方、いろいろいます。

認知症でも、その病気の症状はいろいろです。穏やかな人もいれば、怒りっぽい人もいます。

その方たちに合った支援を行っていくには、日々僕たちは学び、技術を高めていかなければいけません。

いろいろな職員と情報を共有し、こんな支援の仕方もあるんだと、学び技術を向上させていきます。

その学んで来たことを、経験によって、さらに応用していくのです。

技術を高める方法

1.先輩職員などから支援の仕方を聞く

2.勉強会などを開き学ぶ

3.ネットやTwitterなどで学ぶ

4.本などで学ぶ

いろいろな学び方があると思うのですが、学ぶ気持ちがあれば大丈夫てす。

 ③尊厳を大切にする

たとえ、認知症の方であっても、その人には、誰にも奪えない「尊厳」があります。

小さいことでも、尊厳を大切にする気持ちを持っているのと、そうじゃないのでは雲泥の差があります。

たとえば、トイレで間に合わず、便失禁されてしまったご利用者様に、「うんこ漏らして汚いなぁ!」なんて大声で言うのは、尊厳を無視した言動です。

汚れたからと、全ての衣類を脱がせて、素っ裸にしてしまったり、少しも隠してあげようとしない、そんな行為の中には、尊厳を大切にするなんて考えは微塵もないでしょう。

人は生まれたときから死ぬまで、一個人として誰にも奪えない尊厳があります。

人としての尊厳、それを大切に心に刻みましょう。

 まとめ

今回は「介護の質」について考えてみました。皆さんも自分で考えている介護の質があることでしょう。

職員同士で情報を出し合ったり、本音で話し合っていく中で、介護の質を高めて行くことに繋がります。

自分、家族、友人、そして職員、ご利用者様を大切にしていきましょう。

人を大切にする気持ちが「介護の質」の本質です。

より良い介護をしていきたい、そう思って日々勉強して行きましょう!

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