こんにちは、ただほんです。
今日もブログを更新しますね。
「認知症の世界②入浴を嫌がる」を考えていきましょう!
「認知症の世界①トイレに行ったり来たり」の続きです!
入浴を嫌がる件
介護士をしていると、入浴介助は切っても切れない仕事です。経験を重ねることで、入浴拒否される利用者様を、どのようにしてお風呂まで連れて行くか、いろいろな手があることと思います。
まずは、なぜ入浴を嫌がるのかということを考えていきましょう。
入浴を嫌がる理由
「お風呂に入りたくない」と嫌がる理由
認知症のある方がお風呂に入るのを嫌がるというのは、介護をしている方からよく聞く話です。「介護への抵抗」と、ときに感じられるかも知れないその方の「お風呂に入りたくない」の背景には、実にいろいろな理由があるのです。
身体感覚のトラブルで極度に熱く感じる、浴槽に入るとぬるっとした不快な感覚があるという方もいます。空間認識や身体機能などのトラブルで服の着脱が困難、その介助を受けたくないという思いを持っているのかもしれません。「自分の中ではお風呂に入ったばかりだ」という時間感覚のズレや記憶の取り違えの場合もあります。
認知症の世界の歩き方より
ただほんの経験では、「極度に熱く感じる」利用者様はいませんでした。だいたい、「お風呂の温度はどうですか?」と聞くと「丁度良いです」と仰られることが多いですね。
次に「ぬるっとした不快な感覚がある」利用者様もいませんでした。聞いたことはありません。
「服の着脱が困難、その介助を受けたくない」は、少なからず拒否される利用者様の心のなかにはあると思います。
そういう利用者様は、自分でまだできると思っていますし…。
「時間感覚のズレ、記憶の取り違え」はあることでしょう。「昨日入ったから」とか言われますから。
そういったいろいろなことが複合的に絡み合って、入浴したくないってなるのだと思います。
ただほんが考える「入浴を嫌がる理由」
①まず、面倒くさいって言うのが多いです。自分で考えてもお風呂って面倒くさいですから。
お風呂は嫌いじゃない、でも面倒くさい。
温泉は好きだが、日々の入浴は面倒くさい。この理由は多いのではないでしょうか?
②人に強制されるのが嫌だ!
どうしても、入浴は介護職員の時間で入ってもらわないといけないので、急にその気じゃないのに「お風呂行きましょうか?」となります。
「なんで今行かなきゃいけないんだ!」って怒り始める利用者様よくいます。
人間って強制されるの嫌いですよね。自分の時間で行きたいし、お風呂昼間に入りたくないし。
それまでの80年、90年、自分で何でもやってきて、お風呂も強制されることもなく自分の時間で入ってきたから、「なんで今お前に強制されなきゃいけないんだ!」ってなりますよね。
特に、男性の利用者様に多いと思います。もちろん、女性の利用者様でもいましたが。
余談ですが、男性の利用者様が入浴を拒否されると、無理に入れようとすると手が出ますから気をつけないといけません。無理に入れるのは難しいですよ。利用者様も自分も怪我しますから。
③認知症のため入ったことを忘れ、お風呂の気持ちよさも忘れてしまうから。
これもあると思います。
お風呂って気持ちいいもの。お風呂って楽しいもの。子供の時から感じていた感情を忘れてしまうので「入りたくない!」ってなってしまいます。
お風呂が気持ちいいものだと分かれば入りたくなるでしょうし、楽しいものだと思えば入りたくなるでしょう。
ただほんが今まで見てきた入浴の方法
①学校の先生をしてきた女性の認知症の利用者様がいました。先生ですから基本、人に強制する側で人から強制されることが嫌いです。
トイレもあまり行かないし、とにかく不衛生な方でした。
職員としては、お風呂に入ってもらいきれいにしたいのですが、もちろん拒否されます。
そこで、職員達がした行動は、楽しい雰囲気を作り出すために、その利用者様の右と左に男の職員が立ち、スキップをしながら浴室までお連れしたのです。
若い男の子たちにスキップをしながら連れて行かれたその利用者様は笑顔で楽しそうに入浴されました。(行くときは職員二人で介助は職員一人です。)
②「面倒くさい」が口癖の女性の利用者様。
歩行器を使って歩かれる利用者様ですが、お風呂ですよって伝えても、なかなか椅子から腰を上げてくれません。
無理に連れて行こうとすると、怒っちゃいますし。
そこで、考えたのはお風呂と言わず、遠くの方で手招きすることでした。「なになに?」って好奇心からか腰を上げて歩き始め、浴室まで来られました。そこまで来ると諦めて入浴されました。
ちょっとだまし討みたいで、申し訳ないのですが…、そうでもしないと入浴されませんので。
③とにかく楽しい雰囲気を作ること
お風呂は面倒くさいですし疲れますから、入りたくないです。
そこで入ろうかなって思わせるのは、楽しい雰囲気を出すことだと思うのです。
「温泉に行きましょう!」
「特別に〇〇さんのために温かいお風呂を用意しました!}
「楽しいところに行きましょうか!」
など、いろいろなお声がけをして楽しい雰囲気を作っていきましょう!
それでも難しかったら、あきらめても良いと思います(怪我したくないですし、無理に入れて怪我させたくないですから)。ただ、次に期待してまた声掛けしていくことです。
介護士の方々、日々お疲れさまです!
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