こんにちは、ただほんです。
今日は、老人ホームでなぜ職員は虐待まで至ってしまうのか、を考えていきます。
老人ホームで入居者を蹴る虐待か 介護士逮捕
今年の2月、岐阜県関市の老人ホームで、入所者の足を蹴って暴行を加えたとして介護士の女が7月12日、逮捕されました。暴行・高齢者虐待の疑いで逮捕されたのは、関市神野の介護士の女(35)です。今年2月6日、当時勤務していた関市内の老人ホームで入所する91歳の女性の足を蹴って暴行を加えた疑いが持たれています。女性に怪我はありませんでした。
警察によると、老人ホーム側が被害届提出して事件が発覚したもので、調べに対して女は、容疑を認めているようです。女は現在は、県内の他の施設で勤務しているそうです。
という事件でしたが、あってはいけませんがよくある事件ですね。
背景はわかりませんが、91歳の入所者という方が、どの程度の認知症なのか(認知症ではないのか)、分かりません。
普段どのように手がかかっていたかも分かりませんし、怪我がなかったにもかかわらず、施設はなぜ警察に届けたのか?
普通だったら、怪我がなかったら、良くはありませんがトボケることが出来ますし、事件にはならないと思うのです。
その上で、事件として届けたのは、その容疑者の女が普段から暴力的であったか、問題行動を他の職員に見られてしまい、何も反論できなかったか、ですかね?
幸いだったのは、足を蹴ったが怪我がなかったことですね。
実際に、他の施設で職員が利用者を蹴って死なせてしまったことが有りましたね。もちろん逮捕されていますが。
「特養での虐待についての実録記録」のブログもどうぞ!
今日は、なぜ介護職員は暴力を振るってしまいやすいのか、虐待してしまいやすいのか、考えていきましょう!
介護士が虐待してしまう理由
理由①介護職員が未熟で余裕がないから。
技術的にも未熟であると、余裕がなくてイライラしやすくなります。自分の思い通りに行かないことで、手を出してしまいやすくなるかもしれません。
介護技術は必要です。イライラしないためにも、技術を身につけ(学び)、余裕を作っていくことが必要です。
理由②利用者を自分の思い通りしたいと思うから。
介護も仕事ですから、効率よく仕事をしていきたいですよね?
でもなかなか、そうは行かないのです。この間も、ただほんは夜勤で明けのときに起床介助をしていて、排泄介助をしたあとに、「うんこ出ちゃった!」って言われてしまいました!
さっき介助したばかりなのに、って思いましたが、「じゃあ、トイレに行きましょうか」って、自分の気持ちを落ち着けて介助しました。
自分の思い通りには行かないのです。人間ですから。そういうものです。
自分の思い通りにしようと強く思うと、うまく行かないのでイライラしてしまいます。
理由③認知症の利用者の場合の問題
これが一番大きいと思っています。認知症の利用者は同じことを繰り返して言います。同じことを繰り返してします。言動・行動が何度も何度も繰り返されていきます。
施設で働いたことがある人は、経験していると思いますが、これが結構キツイのです。
トイレと居室を行ったり来たり、一日に何十回も。同じことを何十回も聞いてくる。そして、怒り始める。
職員もキツくなります。
虐待のメカニズム
ちょっと思い浮かべてみてください。認知症の利用者に職員が「もういいかげんにしろよ!」「いつまで同じことやってるんだ!」「ふざけるな!」って言ってるところを。
その利用者に言った言葉は、決して認知症の利用者には届きません。ただほんも言ったことがあります(反省していますが)。認知症の方はたぶんポカーンとしているか怒り出すでしょう。言っても分からないのです。
なので、その言った言葉が鏡のように跳ね返って自分に帰ってくるのです。
つまり、イライラしている言葉が跳ね返って帰ってくるので、イライラは倍増ですね。
それを繰り返していくと、必ず暴力になっていきます。だって自分のイライラは倍増して、繰り返していくことによって何倍にもなって帰ってくるので。
そりゃ、暴力になりますって。
これが、介護施設での虐待のメカニズムです。イライラをぶつけていけば必ず虐待になります!
イライラは跳ね返って自分に帰ってくるのです!
虐待を回避する方法
たとえ、目の前で何が起こっても動じないことです。場合によっては、利用者を人として見ないこと(蔑んだり、いじめたりするんじゃないですよ)、いつも心をゼロの状態にしておくことです。
目の前をぐるぐる回っていても、なんとも思わず、無でいることです。
虐待を回避する方法は、心をいつでも無にしておくことです。
それが出来なければ、介護を辞めるか、それとも認知症の方が少ない、住宅型有料老人ホームなどがおすすめですよ。
いずれにしても、介護で暴力ふるって人生棒にするのは、割に合いませんよ!
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