介護施設での皮下出血(あざ)について

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ただほん
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こんにちは、ただほんです。

今日は「介護施設における皮下出血、あざ」について考えてみましょう。

 皮下出血、あざについて

TBS報道特集での介護施設のブラックボックス化という内容の中で、Twitterでも話題になりましたが、「皮下出血、あざ」について考えていきましょう。

まず、皮下出血、あざは、なぜ出来るのかですが、

血管から流れ出た血が皮膚の中にたまり皮膚が紫色や青黒いあざになる状態を皮下出血(紫斑)と言います。

高齢者の場合は、加齢の影響で皮下組織や血管の壁がもろくなっているので、ちょっとしたことで皮下出血が出来ることがあります。

つまり、ちょっとした圧迫や、ぶつけてしまうと、血管が破れ、あざが出来やすいということですね。

結構、簡単に出来やすいのですが、なぜ出来たのか分からないことも多いと思います。

一概に、あざができたから虐待だ!とはならないものです。

なぜ出来たのか、分からないから。

ただほんが今まで見てきたあざを、今回紹介していきます。

理由が分かるものも、分からないもの(予想はしますが)、いろいろあります。

 ただほんの見た皮下出血、あざ

15年以上、介護の世界にいたただほんが今までに見た、利用者様のいろいろなあざをお話します。

 ①両手の甲(こう)に出来たあざ

その利用者様は、とにかく暴れる女性の高齢者の方でした。オムツ外しはする、排泄介助時には引っかく、たたく、かみつく、何でもしてきます。

機嫌が良いときに排泄介助をしないと、攻撃されてしまいます。

ある時、その利用者様の両手の甲に5cmぐらいのあざが出来ていました。確認すると、職員が暴れるのを抑えるために両手の甲を押さえつけたとのこと。

それで出来たあざでした。

面白いぐらい押さえた感のあるあざでした。やっぱり、圧迫はダメですね。

 ②転倒による顔のあざ

夜間にドンっと音が聞こえ、その利用者様の部屋に伺うと、前のめりにバランスを崩して転倒されていました。

本人様に聞くと、大丈夫とのことで様子見となりました。顔をぶつけてましたが、とりあえずは大丈夫そうでした。

しかし、その2日後、顔にあざが出てきました。

歌舞伎のくまのような大きなあざでした。1ヶ月ぐらいで消えていきましたが。

 ③脇の大きなあざ

ある日、その利用者様の脇に大きなあざができていました。

まるでぶつけてできたような大きなあざです。なんで出来たかは分からずでしたが、ある職員が移乗の際、ぶつけたらしいとの噂です。

職員の技術不足であざを作ってしまいます。

 ④理由のわからないあざ

手や足に理由のわからない小さいあざが出来ていることがあります。薬の影響かもしれないですし、ちょっと動いたときにご自身でぶつけたかもしれないですし、もしくは圧迫されて出来たのかもしれないです。

高齢者はあざが出来やすく、本人もなんでこんなところにあざができているのか、わからない場合がほとんどでしょう。

 ただほんによるあざを作らない方法

自分が考えているのは、圧迫が良くないので、同じ箇所を長時間触らないと言うことです。

手引歩行でも、手のひらをぎゅっとではなく、柔らかく持つし、危ない人には手首あたりを支える感じで介助します。

オムツ替えでも、横を向かせるときに支えますが、同じ場所をずっと抑えなようにしています。(同じところを圧迫し続けるとあざになる可能性があります。

暴れる利用者様には、無理に介助しません。かならず、あざが出来ますから。

移乗のときは、フットレストを外したり、サイドを上げたり、とにかくぶつけないように気をつけて移乗介助します。

ぶつけると、傷を作りますし、あざになりますから。

これらは、基本ですが出来ていない人もいるんじゃないでしょうか。

あざを作って利用者様も痛いし、介護士も虐待だ、って言われるので、あざを作らない介助を徹底すること、大切です。

現実的には、あざができているから虐待だということにはなりませんね。虐待以外の理由がほとんどです。

でも、あざを作らないように気をつけることは必要です。それで、虐待だって言われないで済みますから。

 虐待だと疑われないためにすること

やはり、自分の身は自分で守るしかありません。

暴れる利用者様の場合、日々の記録を怠らないことが大事です。その記録によって、あざができた理由がわかりますし、写真なども有効です。

家族様に綿密に連絡を取っておくことも大事ですね。信頼関係を築いていくことで一番です。

ちょっとした傷やアザも「虐待の疑いがある」と、家族トラブルにつながるケースが増えてきました。このような家族感情を十分に理解した上で、「こんな傷を家族が見たら虐待と誤解しないだろうか?」と絶えず気配りをし、迅速に説明することが大切です。また、家族から施設に不信感を抱くような申し出があれば、管理者が直接に対応して家族感情に十分配慮した説明をしなくてはなりません。施設と家族の信頼関係は、施設側の十分な説明があって初めて醸成されるのではないでしょうか?

wam netより

醸成(じょうせい)とは、酒などをかもし出すこと。転じて、ある機運・情勢を作り出すこと。

良い方向に行くことですね。

あざを作らない介助方法を徹底して、記録をして、自分自身を守っていきましょう!

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